スペイン元首相が「フランスにフランス人はいない」と発言 フランス代表若手選手が反論:「我々は青いユニフォームを誇りに思う」

2026-07-14
フランスは今夜、ワールドカップ準決勝でスペインと激突しますが、試合前に人種差別問題が浮上しました。スペインのマリアーノ・ラホイ元首相が先日、フランス代表チームに「フランス人選手はいない」と書いた記事を発表し、フランス各界から猛烈な批判を浴びました。フランス代表のMFウォーレン・ザイール=エメリもこれに反論し、チーム全員がフランスを誇りに思っていると強調しました。



ラホイ氏はスペインメディア『El Debate』の評論記事でフランス代表に言及し、過去2度のワールドカップ優勝、前回大会準優勝という実績を評価し、選手たちのレベルの高さも称賛したものの、フランスは「フランス人なし」でその成績を収めたと主張しました。これは、チームに多くのアフリカ系や移民の背景を持つ選手がいることに対する発言だと広く解釈されています。

パリ・サンジェルマンに所属する20歳のMFザイール=エメリは、この件に対し「我々は全員フランス人であり、誰もがこのユニフォームを着て、この国を代表することを誇りに思っている」と反論しました。彼は、チームが団結しており、ピッチ上でのパフォーマンスにのみ集中するとも強調しました。

フランス政界が一斉に非難
スペインのペドロ・サンチェス現首相も、ラホイ氏の発言を排外主義的だと批判し、「氏名、出生地、肌の色で帰属を判断する人がいる一方で、国のルーツや国への貢献意思で判断する人もいる」と述べました。さらに「スペインはスペインを愛し、スペインのために働く人々のものだ。排外主義的な発言で国に恥をかかせる人々のものではない」と続けました。

フランスの内務大臣ローラン・ニュネス氏はこの発言を「全く受け入れられない」と形容し、フランスサッカー連盟のフィリップ・ディアロ会長もラホイ氏のコメントを「容認できない人種差別的要素を含んだもの」と指摘しました。

在マドリードのフランス大使館は、ソーシャルメディア上で直接反論しました。「フランス代表の選手は全員フランス人です。26人の選手のうち23人はフランス生まれで、海外で生まれた残り3人の選手もフランス人です」

ワールドカップ準決勝で激突するフランスとスペインの注目の一戦は、キックオフ前から政治家の物議を醸す発言によってヒートアップしています。